千葉/市川大洲郵便局

(確認前のデータ)
市川の梨を外枠にイメージし、市川橋と花火大会を描き、江戸川のヒヌマイトトンボを配す。
使用開始:1999(平成11)年11月11日
同人誌を作っていた間、昔の記録をあれこれ引っぱり出して見ていたのですが、その過程でここに書かなかったことが結構あったなと思い出したので、とりあえず書けそうなところを書いておきます。
市川市内の風景印のうち、花火大会を題材にした数局では、上記のような「橋の背後に打ち上がる花火」というモチーフが描かれています。この橋に関し、解説文では「市川橋」という説明がついているのですが、この橋は市川橋(R14の橋)ではありません。
市川橋はかつて、市川本局の旧印で描かれていたことがあります。こんなデザイン。(ただしこれは架け替え前の旧橋のようです。現在の橋は1960年代に作られたとのこと)

では、風景印の橋は何なのか。橋の外観はGoogleマップのストリートビュー(SV)で分かることが多いので、市川市内の橋をマップで見つけては一つずつ外観を確認して行きました。場所はこんな感じです。(クリックで拡大)

市境の北にある(1)北総線から始まって、(2)京成本線、(3)R14(これが市川橋)、(4)JR総武線、(5)都営新宿線(※地図には載ってるけど地下を通っているので実際には橋はない)、(6)R14(京葉道路)。
ここで旧江戸川(西)と江戸川放水路(東)に分かれます。
先に江戸川放水路から行くと、(7)行徳橋(隣接して行徳可動堰がある)、(8)新行徳橋、(9)東京メトロ東西線、(10)妙典橋、(11)首都高湾岸線+R357、(12)JR京葉線。
旧江戸川はかなり下流まで橋がなく、今井橋(県道50号)の先は浦安市です。
ざっとSVを見ましたが、図案のような橋が見当たりません。なんで?
上記の橋のうちのいずれかの、架け替え前の旧橋であるのか、または何か地図に載っていない橋が見落とされているのか、可能性としてはそのあたりだと思います。
行きやすい場所なので、自力で探すことにしました。この時(2019年9月)は対岸の江戸川区にレンタサイクルポートが複数あったので、上流の小岩で自転車を借りて、川沿いを撮影しながら南下し、下流の瑞江あたりで返却したような覚えがあります。
小岩から江戸川に出ると、北に北総線江戸川橋梁(1991)。

振り返ると、南に京成電鉄江戸川橋梁(1979)。ちょうど電車が通ってるところ。

京成本線をくぐると、水色のR14市川橋と、その向こうに緑色の総武本線江戸川橋梁(1972)。この3つは近い。
市川橋は三角模様のトラス橋で、風景印の橋(アーチ型+縦縞模様)とはだいぶ違います。

橋のたもとの道に「市川橋」って書いてあった。休日なので、河川敷は野球の試合その他で賑わってました。

その隣の総武線も。

そこから暫くは橋がなく、花火の打ち上げ場所はその区間(篠崎公園付近、地図中◉あたり)にあります。一応図書館で1999年頃の自治体広報などを見ましたが、当時と打ち上げ場所は変わっていないそうです。花火が描かれた4局は、いずれも打ち上げ場所の対岸の近いところにあります。
3kmぐらい行くと、次に出てくるのが京葉道路江戸川大橋(1960)。

江戸川放水路の方が橋が多いので、そちらに入ります。少し先に行徳橋と行徳可動堰。この時は行徳橋は架け替え工事中で、青く覆いがかかってました。

近づくとこんな感じ。ここに写ってる部分(上流側)が架橋中の新橋。

で、裏側(下流側)に回ると、旧橋(1956)と行徳可動堰。旧橋はもう現在は撤去された模様。ここでも野球してる。

一緒に描かれているヒヌマイトトンボの生息地がちょうどこの辺で、前世紀末頃(風景印が作られた頃)、行徳可動堰の改修に伴い生息地の消滅が危惧されたために、上流に生息地(ヨシ原)を造成してトンボを移植した、という出来事があったそうです(検索すると報告書とかが出てきます)。
さらに下流側に進むと新行徳橋(1972)。その向こうに青いトラスのようなものが見える。

青いトラスに近づいたところ。これは地図に載ってない橋ですね。

青いトラスの説明、「江戸川放水路水管橋」。水を運ぶための橋だそうです。

それを越えると、東京メトロ東西線・第二江戸川橋梁。…と、さらに向こうに気になるアーチ発見。

ちょっと近づいた。(ちょうど東西線の電車が通ったので)
このあたりは船遊びしてる人がいっぱいいました。急に景色が変わった感。

東西線を過ぎると、↓あった〜!これだ〜!
青い3連アーチ、これじゃないでしょうか。垂直材?の縦縞も風景印と一緒。

これもさっきの青いトラスと同じ名前で、江戸川放水路水管橋でした。昭和48(1973)年8月竣工。
なんで同じ名前のが2つあるんだろう。上水と下水?ですか?

水管橋は通行できない(道路橋じゃない)ので、道路地図には載っていない(ことがある)、ということなのですかね。来てみて良かった。
一応その後、河口付近までざっと探索して(他に候補がないことを確認して)から帰りました。全走行距離10kmぐらいでしょうか。結構疲れた。
これは、この年新しくできた妙典橋(2019)。このあたりで天気が怪しくなってきました。

妙典橋を渡りつつ下流側(湾岸線方面)を見る。

この時カメラの調子もおかしくて、いまいちちゃんとした写真が撮れませんでした(なので記事になってなかった)。
綺麗な写真が見たい人は、橋の名前で検索してみてください(すみません)。
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