京都/宇治伊勢田郵便局

(確認前のデータ)
・名木河歌碑と石灯籠、招霊木、宇治川
使用開始:1994(平成6)年7月22日
宇治市です。近鉄京都線の西側。
説明が簡潔すぎてよく分からないのですが、「名木河歌碑」についてはそれらしきものが載っているページを見つけました。
・名木川(京都府宇治市)
↑こちらによると、これは万葉集巻9「名木河にして作れる歌」五首のうちの一首、
「衣手の名木の川辺を春雨に 我れ立ち濡ると家思ふらむか」
柿本人麻呂作と言われる歌の碑で、局付近の砂田第1児童公園にあるそうです。
これと宇治川は分かるとして、「石灯籠、招霊木(おがたまのき)」とは何でしょうか。歌碑の近くにあるのかな。
いまいちはっきりしないので、先月旅行の際に現地を見てきました。
↓というわけで、砂田第1児童公園(Googleマップでは「砂田第1公園」)です。
入って最奥に件の歌碑がありました。

石碑はこんな感じ。1973年5月建立だそうです。
付近一帯は住宅地で、こどもを遊ばせながら碑の横で奥様達が談笑していました。


左隣に小さい祠が作られていて、かわいいお地蔵さんが祀ってありました。

石碑の右隣にあった看板によると、
歌の大意は「わたくしは、いまこの名木河のほとりを旅しているが、この名木河の川辺では春雨が降っている。ここを旅しているわたくしが雨にぬれているだろうと家のものは、今ごろ思っているだろうか」というもの。
この「名木河」はこの付近を流れていた川であると伝えられているが、昭和13年、巨椋池干拓事業にともなう耕地整理のときにその川床が農道となり、その道のかたわらに小さな歌碑が建てられた。昭和48年頃には付近一帯がさらに宅地として開発されることになり、この石碑を建立し、古老の伝える名木河跡の記念とした。伊勢田町「名木」の地名はこれに由来する。(平成4年3月)
…ということです。
ここまでは分かったのですが、「石灯籠、招霊木」はやっぱり見当たりません。(あれっ)
この日は平日だったので、その足で局へ行って押印がてら聞いてみたところ、
宇治伊勢田局「これは近くの伊勢田神社にあります」
というお返事。
どうやら説明文から抜け落ちていたようです。
伊勢田神社は局から南東に150mぐらい行ったところにありました。

↑この奥の石段をのぼって左を見ると、↓確かに風景印を思わせるひょろっとした木が立っていました。

↓木の隣にあった看板。確かに「招霊木(おがたまのき)」って書いてある。
この看板も風景印に入ってますよね。

看板はかなり読みにくくなっていましたが、必要部分だけ抜粋すると、「昭和62年10月に(神社のかたが)九州方面を訪問した際、高千穂町の岩戸神社(天岩戸神社?)へお参りし、そこから譲り受けて御神木とした」ものだそうです。
↓御神木のすぐ後ろには拝殿と、石灯籠も確かにありました。

作図的に、名木川歌碑も伊勢田神社にあるように描かれているのが気になったのですが(局員さんも神社にあると勘違いしていた)、昔は神社にあったものが移転したとか、何か理由があるのでしょうか。(石碑を置けるようなスペースは見当たらなかった気がするのですが)
ちょっと不思議な感じですが、とりあえずそれぞれの位置が分かって良かったです。
ありがとうございました。
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