高知/羽根郵便局

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(確認前のデータ)
・羽根岬を背景に紀貫之の歌碑を描く
使用開始:1982(昭和57)年7月7日

室戸市です。
全体的に羽根岬の近景と遠景でまとめた風景印で、手前に描かれている「紀貫之の歌碑」もやはり羽根岬にあり、
「まことにて名に聞くところ 羽根ならば 飛ぶがごとくに都へもがな」
という歌が刻まれています。昭和34年建立。
室戸地域学習素材集|高知県 室戸市教育委員会

そして背景が羽根岬の遠景なのですが、岬の途中に小さい突起のようなものが描かれているのが気になります。これは羽根岬にある灯台を表しているのではないでしょうか。

長年風景印を見ているとそんな勘が働くようになるのですが、作図が曖昧なので一応質問してみることにしました。


お返事です。
羽根局「その通り、羽根埼灯台です。読み仮名は『はねさきとうだい』とのことです。」

簡単にですが無事に確認できました。ありがとうございます。

最近、風景印に描かれている灯台をカウントしようと苦心していたのですが、こんな感じで背景に小さく描かれているパターンが多いため、そもそもそこに灯台があるという知識がないと見つけにくいものが多く、調査は難航しました。昔このブログで書いたものだと、以下のような例もそうです。


波根郵便局 はね 島根県大田市
八幡宮の大いちょうと波根海岸を描く
使用開始:1985(昭和60)年5月1日

背景の断崖(立神岩)の上に小さく描かれているのが「立神灯台」です。初点灯(=使用開始)は1951(昭和26)年。この景観は付近では有名なもので、写真も結構たくさん見つかるのですが、知らないと見落としてしまうかもしれません。


中之作郵便局 なかのさく 福島県いわき市
塩屋岬の遠望に二見ヶ浦を描き、久之浜張子人形を配す
使用開始:1975(昭和50)年3月10日

背景に描かれた塩屋岬(塩屋崎)の右端に立っているのが塩屋埼灯台です。1899(明治32)年点灯。

こういう例をいくつか経験すると、今度は逆にいろんなものが灯台に見えてきます。たとえば以下のような例。


古平浜町郵便局 ふるびらはままち 北海道古平郡古平町
古平浜町沢江浜から望む奇岩景勝に富んだ海岸線を描く。
使用開始:2018(平成30)年7月2日

水平線の左端に小さな突起が意味ありげに描かれているのですが、これは何を表しているのか。灯台か? 灯台でしょうか? 質問してみたところ、
古平浜町局「ローソク岩です。(位置は余市町です)」
というお返事でした。惜しい。他自治体の観光名所がステルス的に描かれているという意味では面白いのですが、灯台ジャンル的にはハズレです。


笠岡入江郵便局 かさおかいりえ 岡山県笠岡市
神島大橋、カブトガニ博物館と大島周辺の風景を配す
使用開始:1990(平成2)年3月16日

こちらも、カブトガニ博物館の右に島と灯台?のようなものが描かれているのですが、現在では付近には灯台はないようです。質問してみたところ、
笠岡入江局「灯台ではなく弁天島の五重塔です。検索していただくとユーチューブ動画が見られます」
というお返事をいただきました。動画の紹介ありがとうございます。ありました。こちらです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=vbSXS8vPKIA
確かに、五重塔の背景にカブトガニ博物館が写っていました。これは現地を訪問していれば分かる案件でしたね。お手数おかけしました。

灯台かどうか、質問してもはっきりしなかった例もあります。


双海郵便局 ふたみ 愛媛県伊予市
シーサイド公園内の像とふれあいの館、夕日と本尊山
使用開始:1995(平成7)年7月7日

シーサイド公園については以下を参照ください。風景印通りモアイ像があるそうです。
ふたみシーサイド公園公式サイト(有限会社シーサイドふたみ)

夕日の左にやはり塔状の何かが描かれているのですが、はっきりしません。現地から夕日の方角を見ると青島があるので、夕日の隣に描かれているのは伊予青島灯台の可能性があるかと一瞬思ったのですが、質問してみたところ、特にそういう設定はないようだ、というお返事でした。他の可能性としては、夕日の名所であるシーサイド公園にあるモニュメント等を離れたところから見ている、といったケースが考えられますが(現在それらしきモニュメントがある)、一応1995年当時の様子も確認する必要があると思います。

灯台ジャンルでは有名な灯台でも、意匠説明に「灯台」と書かれていないがために単純なカタログ検索では引っかからない、というケースも多かったです。


下関西山郵便局 しものせきにしやま 山口県下関市
老の山公園の桜と西山海水浴場のウィンドサーフィンを描く
使用開始:1991(平成3)年9月1日

画面の左後方に島があり、その右端に灯台のようなものが描かれていますがテキスト上は説明がありません。局員さんによると、これは六連島(むつれじま)灯台を表しているそうです。1872(明治4)年点灯、保存灯台Bランク。よく見ると、島の左手前に石油基地が描かれており、そこが六連島だということが分かるようになっています。なるほど。

…こんな感じの調査を繰り返し、西洋式の灯台が描かれている風景印を現在230個ぐらいまでカウントしました。(多分まだあると思います)
灯台は海保によって詳細なリストが定期的に作られているおかげで、昔の状況が比較的把握しやすくて良かったです。実物はそんなにたくさん見ていないのですが、気になったところは機会を見つけて確認に行こうかと思っています。

お返事ありがとうございました。
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