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このブログについて(2018)

(「風景印」って何?という方は先にこちらをお読みください



これは、消印の一種である「風景印」を収集・解説するブログです。
…と、一言で言えばそうなのですが、巷によくある「入手した風景印を順に貼っただけのブログ」とはだいぶ趣向の異なる内容になっています。厳密には集めているのは風景印そのものというよりも「その風景印には何が描かれているのか?」という「正確な解説情報」だからです。

2012年10月に始めてから5年半ほど経ちましたので、これまで経験したことを基にRead Meを改訂します。
以前書いたものは内容の重複も多いため下書きに戻しました。閲覧できませんのでご了承ください。
長くなるので見出し毎にページ内リンクをつけています。

1. ブログ作成のきっかけ
2. 風景印のカタログ(解説本)とは
3. カタログの誤りを約5年かけて検証しました
4. 検証結果まとめ



1. ブログ作成のきっかけ

私が風景印の収集を始めたのは2011年の冬頃です。元々動物園が好きだったので、動物園動物の描かれた消印を集めよう、という思いつきからでした。ちなみに一番好きなのはアフリカの草食獣、特にキリンです。キリンの風景印、意外とあるのです。(以下は一例です)


収集にあたって、まずはどの郵便局に欲しい風景印があるか、というリストを作ることにしました。
日本の郵便局の中で風景印が配備されている局は11100局ほどあるのですが、どの郵便局にどんな風景印があるか、という情報は残念ながら日本郵便のページでは網羅されていません。2005年度以降に改廃があった局のみ「風景印」のページで紹介されているものの、現在使われている風景印のうち2005年度以降に使用を開始したものはわずか600局程度に過ぎず、これは全体の約5%ととても少ないです。全然情報が足りません。

風景印 - 日本郵便

ではどうやって風景印のある郵便局を調べるかというと、郵趣関係の出版社が発行しているカタログ本を使うことになります。現在は2社から、全ての風景印の画像と局名が網羅されている本が数年に一度のペースで発売されています。当時(2011年暮〜2012年)、ちょうど2社とも新しい版を発売することになりました。日本郵趣出版の「新・風景スタンプ集」と、鳴美社の「風景印2012」です。(鳴美の本はその後も「風景印2014」「風景印2016」と改訂が続いています。また日本郵趣出版からは過去の風景印もまとめた「風景印大百科」が2017年に出ています)



特に鳴美は「CD-ROM版」と称したPDFを販売しており、これがあればテーマ毎に検索してリストアップできる!と喜んで買ってみたのですが、この本の内容が本当に意味不明で困ってしまいました。
私は現在千葉県に住んでいるので、千葉の風景印からいくつか例を挙げて問題点を列記します。以下の画像は全て鳴美の「風景印2012」からの抜粋です。

(1) 誤字がめちゃくちゃ多い


野田局…「パッパカ獅子舞」とあるのは誤りで、正しくは「ッパカ獅子舞」です(半濁音ではなく濁音)。
千葉小倉台局…「チョウチクトウ」は誤りで、「キョウチクトウ」が正解。単純な誤字ですが、とにかく数が多いのでじわじわダメージが蓄積します。

(2) 固有名詞の誤りも多く、しかもマイナーなものが多いため正誤が判定しづらい


木更津清見台局…「ボンボン踊り」は誤りで、正しくは「シャシャンコ踊り」(正式名称は「清見台音頭」)です。「ポンポン市」というイベントと一緒に行われていたため混同したのではないかと思います。いずれもだいぶ前に廃止されており、調べるのが大変でした。また「木更津市中央公園」も誤りで、正しくは「清見台中央公園」です。
市原国分寺台西局…「上総国分寺」は誤りで、「上総国分寺」が正解です。ちなみに「養老川西広坂羽目堰」も誤りで、正しくは「養老川西広羽目堰(ようろうがわさいひろいたばめぜき)」です。

(3) 日本語がおかしい


市川局…「イメージ五重塔」が意味不明。「五重塔のイメージ」と言いたかったのでしょうか。なお「平和の女神像」も間違っており、正しくは「讃市川」像という名前です。(実物は市役所の前にあります)
芝山局…「芝山古墳群・埴輪と男」が意味不明です。描かれているものを正確に述べるなら「芝山古墳群から出土した『耳の大きな男』という名前の埴輪」です。

(4) 描かれているのに説明がない(または足りない)アイテムが多すぎる


湊局…この風景印のポイントは東京湾の向こうに見える富士山なのですが、その説明がありません。「富士山」で検索すると見落としてしまいます。
君津大和田局…「祭りの風景」と書かれていますが、具体的にどこで行われている何という祭りなのかが説明されていません。

以上は鳴美のデータですが、郵趣出版の「風景スタンプ集」も基本的には似たり寄ったりでした。というか、こちらはさらに独自の改変が加えられており、ある意味よりタチが悪かったです。
↓は君津大和田局の「風景スタンプ集」での説明です。独自に「吾妻神社の馬だし祭り」という説明が書き加えられていますが、これは誤りです。吾妻神社の馬だし祭りは隣の富津市の祭りなので、特殊な事情がない限り君津市の風景印に描かれることはありません。ちなみに正解は「人見神社の神馬」という行事だそうです。


…といったように、2社とも情報が不正確かつ不十分で役に立たないことが分かり、とてもがっかりしました。

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2. 風景印のカタログ(解説本)とは

そもそもこのカタログ本の情報は、何を基に書かれているのだろうか。疑問に思って、古い資料をいくつか見てみることにしました。
その昔、新規風景印の情報は官報に掲載されていましたが、これは原則的に局名と画像のみで、そこに何が描かれているかについては説明がありませんでした。


ただし解説文そのものがなかったわけではありません。風景印を設置する各局(と、おそらくその所属する郵政支社)が解説文を作成しており、それをまとめた本が平成ひとケタ頃までは(おそらく郵政関係者の監修で)作られていました。「風景入通信日付印集」というタイトル。古い本ですが、国会図書館や都立中央図書館などでは閲覧可能です。また局によってはこの本を持っているところもありますし、各郵政支社にも保管されているはずです(風景印の内容について局へ問い合わせを行った際、この本のコピーが送られてきたことが何度かありました)。


で、この本も基本的に誤りが多かったです。昔のことですし、手書きの文字を郵便でやりとりする過程で発生したのだろうなあと思われるような誤字がたくさんありました。それから説明が不十分な箇所もたくさん。
ちなみに先ほど挙げた鳴美の本は、古い風景印に関してはこの本をスキャンして使用しているものと思われます。古い風景印のデータは内容が大体同じで、さらにスキャンの過程で発生したと思われる誤字が大量に加わっています。
↓オリジナル(風景入通信日付印集)はこんな感じ。


情報が間違っていても、昔は今のようにインターネットがあるわけでもなし、ローカルすぎて誰も間違いに気づかないままスルーされてしまったのだろうと思われるものもたくさんありました。
川治局(以前記事にしました。こちら)の風景印の解説には「こんにゃく橋と川治温泉」と書かれていますが、これは誤りで、正しくは「川治橋と川治温泉ホテル近江屋」が描かれていると考えられます。
昔の絵葉書などで同じ構図の画像を見ることができます。↓風景印の上半分はこれですよね。手前の橋の形がとても特徴的です。



この「風景入通信日付印集」が発行されなくなった後、数年のブランクを経て平成17年度以降は、先ほども書いたように郵政のwebサイトに情報が掲載されるようになりました。なお平成16年度のデータも郵政サーバ内には存在しますが、現在のページからは独立しておりリンクもされていないので見つけにくいです。
ちなみにこちら→北海道東北関東信越東海北陸近畿中国四国九州
また、同じ情報が郵趣協会経由で郵趣ウィークリー紙に掲載され、購読者に周知されます。郵政のwebサイトが整備される前は、初日に間に合うよう郵頼するためには主にここから情報を仕入れる必要がありました。

現在の郵政サイト内のデータも、ちょくちょく間違っていたり言葉足らずだったりします。以下に3つほど例を挙げます。

土樽郵便局
「登録有形文化財に指定されている「大源太川第1号砂防堰提」とスノーボーダーを描く。」
↑「大源太川第1号砂防堰提」と書かれていますが、最後の字は正しくは「」です。初歩的な誤字ですが、公式としては残念な感じです。

白岡岡泉郵便局
「町の特産品である「梨」、水の流れで栄えた「隼人川」町の天然記念物に指定されている白岡鷲神社の「大ケヤキ」を配す」
↑「隼人川」「白岡鷲神社」はいずれも誤りで、それぞれ「隼人川」「岡泉鷲神社」が正解です。しかも平成18年から訂正もされず放置。

神戸白川台郵便局
「白川峠北方の高御座山の夫婦岩(雄高座、雌高座)と源氏物語時代より知られていた白川の「ヤマモモ」須磨区の木「松」を重ねています。」
↑夫婦岩、ヤマモモ、松…って、真ん中の2人は誰ですか???
最重要な主題の説明が抜ける、というあり得ない事態になっています(局に問い合わせたところ、光源氏と明石の君、と判明)。

日本郵趣出版の「風景スタンプ集」や鳴美の「風景印20××」などの本は、基本的にはこれらのデータを使って作られているわけですが、元々怪しいデータをさらに独自に改変しているため、伝言ゲームのように間違いが増えてしまい、困った事態となっています。特に日本郵趣出版の「風景スタンプ集」は、図案解説者の裁量でかなり自由な解説文の変更を行っているのですが、それが膨大な量の誤りを含んでいたため当時ユーザの間に大きな混乱を来しました。これは後発の「風景印大百科」にも引き継がれており、こちらも引き続き残念な本になっています。
さらに鳴美が「風景印2014」を出すに当たって先に出た郵趣出版「風景スタンプ集」のテキストを間違いごと大量に転載したため、市販本2種がどちらも間違いだらけで全く信用できないという酷い事態になりました。その辺の流れは以前このブログにも書きました。以下の記事あたりで。(当時かなり怒っていたので文章が相当刺々しいです。読みにくくてすみません。ていうか読まなくても大丈夫)
風景印2014を読んでみた(2013/08/24)
風景印大百科を読みました(2017/08/26)

これら風景印のカタログに関しては、ていしゃばさんの「風景印〜とび色の誘惑」というページが歴史を踏まえて書かれており詳しいです。(現在は更新が停止しているようです。残念)
風景印のカタログ『風景スタンプ集』とは | とび色の誘惑

当時このブログのことも紹介していただきました。遅くなりましたがありがとうございました。

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3. カタログの誤りを約5年かけて検証しました

こういったさまざまなレベルの誤りを修正し、不足した情報を補って、自分用のデータベースを作ることにしました。
が、なにしろ11100局もあるわけで、作業は実に困難を極めました。手順はこんな感じです。↓

1) カタログの内容を全てデジタル化する。

局の基本データ(局名、読みがな、局住所等)、意匠解説、使用開始日などを表計算ファイルにまとめました。意匠解説に関しては、最初は鳴美や郵趣出版の本に書かれたテキストを使っていたのですが、その内容が必ずしも日本郵便の当初の発表内容と一致しない(編集者が大幅に改変している)ことに途中で気づいたため、怪しいものは風景入通信日付印集や郵趣ウィークリーを探して参照したり、局が使用開始時に作成したたとう(解説書)を集めたりしました(この照合がとても大変でした)。
2) その内容を全てチェックし、可能な限り誤字を修正する。

殆ど全ての文字列を検索にかけ、極端にヒット数の少ないもの、別な語句に誘導されるもの、実物の画像が見つからないものなどを中心に1件1件検証していきました。文化財に関しては可能な限りフォーマットを統一するために、国や自治体が公開している文化財データベースの表現にできるだけ合わせて修正しました。
3) 直しきれなかったものについて、該当局に往復ハガキなどで問い合わせ。

疑問点が残ったものを、各県あたり10〜40ヶ所程度に絞り込んで局に郵頼で問い合わせを行いました。当初は局巡りの際に現地で直接聞いたりもしたのですが、いきなり質問しても的確な回答が得られない場合が殆どだったので、主要なものは原則的に郵頼しました。
4) 物によっては自治体の担当課などに問い合わせ。

局に問い合わせても解決しなかった場合、他に頼れそうな場所(現地の図書館や郷土資料室など)があればそちらに質問しました。

郵頼件数が増えるにつれ分かったことですが、
・意匠作成時のデータが既に間違っていることがよくある(先述の通りです)
・その作成時の詳しい資料は、多くの局では既に失われている(10年程度で廃棄されるケースが多い。
 支社には「風景入通信日付印集」と同じデータしか保管されておらず、基本的に役に立たない)
・市販本の説明は、編集者の裁量でオリジナル情報からかなり改変されている(先述の通り)
・風景印に描かれた風物が既に存在しないことがよくある(天然記念物、石碑、特産品などなど)
・郵便局の局員さんは想像以上に短期間で入れ替わっている(局長レベルでも)
・局員さんが地元出身でなく、そのため地元の風物に疎い場合もある
・風景印そのものに興味がない局員さんも結構いる
・故にデータが辛うじて残っていても、局員さんがそれを理解していないケースがままある


…といった多種多様なハードルの存在により、問い合わせてもなお意匠の意味が把握できない、というケースに度々遭遇しました。
ただ、郵便局の中の人というのは基本的に親切な方が多く、質問にはできるだけ答えようとしてくださることが多かったです。熱心にOBに聞いてくださったり、町の観光課や描かれた風物の管理元(お寺など)、地元の長老(!)などに問い合わせてくださった例なども沢山あり、その親切ぶりは本当に素晴らしい、有難いものでした。私個人はその局の利益になること(物を買うとか)は一切していないのですが。ほんとすいません。お返事をくださった皆様には、ここでお礼を申し上げます。ありがとうございました。

このブログのタイトルは「郵便屋さんからの手紙」ですが、要するにそのお手紙は「郵便屋さんにお願いして書いてもらったもの」です。ただ、その内容は謎解きの要素もあって面白く、また郵便屋さんという人々の親切っぷりも所々にじみ出ていて興味深いものとなっています。
各局のお返事については各記事でこれまで書いてきた通りです。私信であり、受け取ってから時間も経っていないため原文をそのまま掲載することは避けましたが、将来何らかの方法で展示等する機会があればいいなと思っています。実現するかどうかは分かりませんが。

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4. 検証結果まとめ

この5年あまりの間(殆どは最初の2〜3年に集中していますが)どのくらい意匠確認のための作業を行ったか、最近やっとカウントしました。郵頼だけで1024局。意外と少ない気もしますが、そもそも11100局の中から確認が必要なものを厳選しての1024局なので、それを抽出するだけでも本当に山のような問題を解決する必要がありました。よく頑張った私。(ほぼ誰からも褒められない中モチベーションを維持するため自分で自分を褒めるスタイルが身につきました)
この他にも、直接訪局して質問したものが同じくらいあり、全体で2000局ぐらいはデータを集めたのではないかと思います。ただし、突然訪問しても的確な回答を得られないことが多い(詳しい人が対応してくれるとは限らない)ということが早い段階で判明したため、直接質問するのはあまり難しくない、質問というより確認で済む程度の局に限ることにしました(そのつもりだったのですが、予想外にこじれて手間のかかる例がちょくちょく発生しました。例:千葉/習志野実籾郵便局)。
以下は郵頼した1024局からどのようなリアクションをいただいたか、のまとめです。
局から戻ってきた回答を仕分けすると、ざっと以下のような感じになりました。

A:的確な回答を得ることができ、問題が解決した…815件(79.58%)
  (例:福岡/矢部郵便局
B:「わからない」と回答され、解決に至らなかった…83件(8.11%)
  (例:山形/宮宿郵便局
C:回答を得たが説明不十分だったりピントがズレていたりして解決に至らなかった…74件(7.23%)
  (例:福井/鶉郵便局
D:回答を得たがその内容が(おそらく)間違っており解決に至らなかった…28件(2.73%)
  (例:滋賀/大津観音寺郵便局
E:無回答(無視された)…24件(2.34%)
F:押印及び回答拒否…1件(0.09%)


正直、当初は「局に直接聞けばまあ何とか分かるだろう」と甘く見ていたのですが、実際に戻ってきた回答を見ると「わかりません」「不明」が予想外に多く、成功(A)は8割にも満たないというなかなか渋い結果でした。ただその中には私の質問が拙かったかな?と反省するケースもあり、面識のない人と郵便のみで意思の疎通を行うことの困難さも実感しました。経過を通して私自身の質問書作成のスキルもだいぶ鍛えられたような気がします。
的確な回答を得られなかった200件余りは、その後自力で調査しました。国会図書館等で市町村史を読んだり、現地の役場や郷土資料館などの公共機関に問い合わせたり。ただしそれで完全に解決するのは運がいい方で、多くは現地に赴いて探索したり、地元の人の話を聞いたりする必要がありました。依然未解決のものも数十件あります。(母集団の規模を思えばむしろよく残り数十件までたどり着いたという話)
的確な回答を得られた800件余りについても、裏を取るために図書館等で資料を集める必要がありましたし、資料が見つからなければ結局現地で情報を集めなければならなかったので(例:三重/柘植郵便局)、この件でだいぶ国内をウロウロする羽目になりました。まだ行けてないところは遠方が多いので、どんどん困難さが増していきます。時間がかかる作業であり、記事も時々更新する程度になりましたが、可能なものはできるだけ解決して行きたいと思っています。

「問い合わせたうち8割の局からは的確な回答をもらえた」ということは、逆に言うと問い合わせたうち約2割もの郵便局では自分たちの使っている風景印の題材を正確に説明できなかった、ということにもなります。私はこの数字はとても多いなと思っています。自分たちが働いている地域の代表的な風物を説明できない。または、何が描かれているのか一目で分からないような質の低いデザインの風景印を濫造している。挙句にこちらの質問を無視されたり、誤った説明を強弁されたりしたことも何度もありました。
またこれは別な問題になりますが、図案が読み取れないほどゴムが劣化した風景印を新調せずに使用している局がとても多かったです。ゴムの状態が良くても、局員さんが普段から押印の練習をしていなかったりインクの状態をチェックしていなかったりしたために綺麗な印影が得られないこともよくありました。結局のところ局員さんが風景印の押印という仕事にプロ意識を持っていなければ、いくら良いデザインの風景印が配備されていたところで使い物にならないのだと思います。とても残念です。
よく「風景印の配備率をもっと上げて欲しい、風景印をもっと増やして欲しい」と、多ければ多いほどいいというような論調で話される方を見かけますが、その方達はこの実態をどう思っているのでしょうか。いたずらに数が増えるということは、平均的なクオリティの維持が困難になるということです。少なくとも風景印に関してはそうであると私は深く実感しました。日本郵便は11100個ものスタンプを全て良好に(風景印のゴムの状態及び局員の押印スキルの両面で)維持できるのでしょうか?私はそれは不可能だと思うし、できないならできない所はさっさと廃止した方が良いと思います。無料のサービスではないのですから。
現在特に心配なのは近い将来の改元です。また元号が変わってゾロ目の日付が出てくるわけですが、20〜30年前、平成初期のゾロ目に合わせてどれほど質の低い風景印が濫造されたか、そしてそれがいかに愛好家を無駄に疲弊させたか、今のうちに改めて振り返り、きっちり反省していただきたいです。同じ過ちを繰り返すことがあってはなりません。

話が脱線し、また厳しいことも書きましたが、それでも私は風景印(と郵便局)が好きです。このブログに関連した作業の中で素晴らしい局員さんにもたくさん出会いました。ただしそれは(勘違いされがちなのですが)、昔ながらの親切な郵便屋さん像を過剰に賛美したり、コミュニケーション自体がサービスなのかと錯覚するような過剰な接客を要求するということではありません。もちろん親切にしてもらったらごく当たり前に感謝は湧きますし、以前はそういう昔ながらの親切さ、みたいな要素に惹かれていた部分もありましたが、(多くの業種に言えることですが)それで優劣をつける行為は現場の疲弊を生む原因にしかならないからです。
故に、今の私はシンプルに「全ての風景印設置局に、風景印の意匠をきちんと理解した上で綺麗な押印をしてほしい」。求めるのはそれだけです。それを達成してくれるだけで最高に嬉しい、でもそれだけのことがとても難しい。そのことを5年間ずっと感じてきた気がします。

このブログはそんなことを考えながら書きました。
最後になりましたが、事情により2015年以前の記事は面識のある方のみのパスワード制としています。悪しからずご了承ください。

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