福井/鶉郵便局

(確認前のデータ)
・七輪の石塔
・水切古墳
・布施田橋
・白山の遠景
・特産のイチゴ
(使用開始:昭和57年7月23日)
福井市です。局は市街地から九頭竜川に沿って北上したあたりにあります。
あれこれ細かく描き込まれた意匠ですが、中でも画面右に描かれた2基の石塔が気になります。七「輪」というより七「重」の石塔、のようですが、いずれにしても検索には引っかかりません。どのようなものなのでしょうか。
気になるので質問してみました。
お返事です。
局「三宅町にある石塔を描いています」
「三宅町にある」という情報が一つ増えましたが、相変わらず正体がよく分かりません。うーん。何かもっと、名前とか作られた経緯とか、具体的な情報があるといいんですが。
埒が明かないので現地に行ってみることにしました。局舎はこんな感じ。

直接質問したところ、案の定局の方も具体的に何が描かれているか把握されてはいなかったのですが、幸い地元の文化財をまとめた冊子が局に保管されていたので見せていただきました。で、発見しましたよ。こちらです。

↑風景印通りの2基並んだ七重の石塔に、「太田道灌と太田資正(すけまさ:道灌の曽孫)の墓」というキャプション。
なんとこの石塔、太田道灌関連でした。へ〜。
道灌を題材にした風景印は関東には何ヶ所かありますが(川越、荒川町屋、荻窪、中原など)、それ以外の地域では珍しいんじゃないでしょうか。これは聞いてみて良かったです。
冊子に書かれた情報を元に実物を探しに行きました。まずは局前の道路を九頭竜川まで戻ります。風景印にも描かれた布施田橋。遠くの雪山とセットで眺めが良かったです(白山でしょうか?方角的には合っていると思うのですが)。これは昭和33年架橋の2代目で、既に3代目への架け替え工事が始まっているそう。

布施田橋から九頭竜川に沿って300mぐらい北上すると、土手に案内板が立っているのが見えます。この一帯が三宅町。

案内板から横道に入り、さらに「ここは民家の敷地ではないか?」と思うような細い道を入っていくと、ありました。件の石塔を含む石碑群。最初わかんなくてすごいウロウロしましたが何とか実物にたどり着きましたよ。これか〜!

石塔拡大図。確かに七重塔で、中央に「太田道灌・太田資正」と名前が刻まれた小さい石碑が建っています。

隣にあった看板。石塔は資正の子である資武(すけたけ)が自身の知行地であった三宅町に建てたものだということです。ちなみに同じ敷地内に資武の供養塔も建てられています。2つ前の画像の一番左の白っぽい石碑がそれで、そちらは道灌から数えて17代目の子孫の方が昭和50年に建てたものだそうです。

昨年5月、その資武の墓と見られる五輪塔から骨壺が見つかったよ、というニュースもありました。そちらも同じ福井市内ですが本件の七重塔からは20kmぐらい南に離れた、徳尾町の禅林寺というところにあるそうです。
骨壺、(地中に埋められていたとかではなく)五輪塔の石の中に隠されていたそうです。そんなやり方あるのか…。石塔文化は奥が深いですね。
・太田道灌のやしゃごの骨壺見つかる 福井・禅林寺、修復の五輪塔の中から | 社会 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE
探すのに少し苦労しましたが、意外なところで意外なものに出会えて面白かったです。
お返事ありがとうございました。
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