絵入りの消印で出す手紙

風景印や特印、絵入りハト印で差し出した手紙のサンプルです。
昨今はInstagramなどで検索すればこの手の画像は大量に出てくるのであまり意味はないと思いますが、お暇でしたらご覧ください。
(このページの成り立ちについてはページの最下部に書いています)
封筒は、特に記載のあるもの以外は市販品です。市販の封筒を集めるのが好きなので、いつ頃販売していたものか記録するための押印も兼ねて自分宛に郵便を出し続けています。

⬛︎風景印


青空の封筒に、ブルーインパルスを描いた浜松西山局の風景印を押印してもらいました。スヌーピー達がハートを眺めている構図。切手は2016年の夏のグリーティング。


お相撲さんとごはん、という変わった柄の封筒を見つけたので、ごはんの切手を貼って、力士「雷電」を描く滋野局の風景印を押印してもらいました。綺麗な押印で素晴らしいです。切手は和の食文化シリーズ第1集。


「海のいきものシリーズ第1集」切手シートの中に1枚、「泡しか描かれていない」という謎の切手があったので、スキューバダイビングを描く姫ノ井局の風景印を押印してもらいました。ダイバーの風景印はここと、あと岩手の種市局(「あまちゃん」に出てきた南部ダイバー)が有名。


巷でPPAPが流行った頃に作った封筒。最初に52円切手を貼って宜野座局の風景印(パイナップル)を記念押印してもらい、さらに82円切手を貼って青森古川一局の風景印(りんご)で差し出しています。切手は2016年のふみの日。
このように、既に消印が押印された封筒も郵送に使うことができます。複数人で1枚の封筒をリレーして、同じ封筒にたくさん消印を集めるという遊び方もあります。
例→祝・風景印リレー完遂!/エハガキ華 Dodo Post Office


墓場の画廊で行われた「日ペンの美子ちゃん」展でポストカードを購入したので、開催地の中野局の風景印を押印してもらいました。ペン切手大活躍。(また出せばいいのに)画面下は現在美子ちゃんを描いている服部昇大さんのイラストで、現地でいただいたチラシからの切り抜きです。
展覧会等でポストカードを入手したら、最寄り局から差し出しておくと良いです。


伏見稲荷のキツネ絵馬。本来は右の画像のように現地に下げてくるものですが、120円(定形外郵便)で送れる大きさだったので、キツネ柄の30円切手4枚+伏見稲荷局の風景印で差し出しています。
定形・定形外郵便の大きさ一覧はこちら。この絵馬は長辺14.5cm×短辺10cmで、ギリギリそのまま送れる大きさでした(9×14cmより小さい場合は別途荷札が必要になります)。重さは切手込みで27g。
本来は郵送するものではないしコストもかかるので(1枚500円+送料)、同じ形のダイカットカードを作って現地で売ってくれないかな、というのが本音です。売れると思うのですが。


びわの切手が発行された際に作った封筒。富浦でびわ羊羹を売っているお店の包装紙をコピーして封筒にし、びわを描く富浦局の風景印を押印してもらいました。切手は野菜とくだものシリーズ第4集で、一応FDC(発行日の消印)です。


これは落花生や豆菓子を売っているお店の紙袋を再利用した封筒。双子の切手に落花生の風景印(八街局)で差し出し。


今年の前半、珍しく大河ドラマ(おんな城主直虎)が私の中でブームだったので作った郵便。浜松で購入したご当地キャラの封筒に、舞台となった井伊谷局の風景印を押印しています。ストーリーの軸が主人公と幼馴染2人(鶴と亀)との関係性だったので、切手も2015年「ふみの日」から鶴と亀(甲)のデザイン。左に押印してあるスタンプは主人公の花押を模したもので、浜松駅前の「出世の館」で押印できます。
この他、大河ドラマや朝ドラはNHKの放送センターに行くとポストカードがもらえるので、気に入った作品があったら放送期間内に差し出しておくと良いです。


観光案内所などで見かける、ことりっぷの無料版を再利用したコアラ封筒。東松山白山台局の初日に押印してもらいました。
ことりっぷの表紙は面白い柄が多いです。そのまんまデザインペーパーのシリーズとか作って売ってほしい。


うさぎの切手と消印だけで差し出したシンプルなカード。風景印は島根の鵜鷺(うさぎ)局。定番です。

⬛︎特印と絵入りハト印


グリーティング「ムーミン」の絵入りハト印(押印機)で出した封筒。封筒というより薄手のクラフト袋です。劣化が早そうだったので、丸く切り抜いて中に封入した白い台紙に直接押印しています。スナフキンの回想風。


野菜とくだものシリーズ第4集の絵入りハト印(押印機)。土浦名産れんこんサブレーの包装紙で封筒を作りました。


和の食文化シリーズ第1集の絵入りハト印(押印機)。ごはん柄の折り紙で封筒を作っています。折り紙は福島の第一印刷さんの商品。(他にも面白い柄が色々パッケージされています)


2015年の普通切手統一意匠の絵入りハト印(押印機)。富士山のフォルムカードに2円〜50円の動物切手を1枚ずつ貼って120円分にしています。長野県に富士山(ふじやま)郵便局という名前の局があったので、局留にして到着印をもらいました。
「切手裏面貼付」は「切手が表に貼りきれない場合は裏面に貼付しても良い」というルールです。このカードの場合は表に十分余白があるので本来2円も表に貼るべきなのですが、この時は思いつきで裏面に回してしまいました。(あまり良くない例です)


2016年「冬のグリーティング」の絵入りハト印(手押し)。この頃ちょうど宅配業者の過重労働がニュースになっていたので、「クリスマスイブに荷物を配りきれず窓の外でシチューの夢を見ながら行き倒れるサンタクロース達」というイメージにしました。意外にも時事ネタです。


グリーティング「スーパーマリオ」の絵入りハト印(押印機)。直前にスーパーマリオのぬりえ本が発売されたので、画用紙にコピーして封筒を作りました。奇跡的に切手と同じポーズの絵を発見。


国連防災世界会議の特印(押印機)。東北地方の形のダイカットカードを厚紙で自作し、クラフトパンチで抜いた桜の花を貼りました。細かい凹凸があるカードでしたが、殆ど折れずに届いて良かったです。


今ではやや減りましたが、所謂「キュレーションサイト」が流行っていた頃、個人のブログ・Twitter・Instagramなどから盗用した消印の画像を集めて貼っただけのまとめが数多く作られていました。それらのページは郵趣の知識の殆ど無い人がまとめていたため、風景印と特印その他の区別もついておらず、ディズニーのスタンプも風景印と混同しているようなありさまで、読み手に誤解と混乱を招くタチの悪いものでした。そのような状況から実際にトラブルが発生したケースもあり、たとえば東京の有名な蚤の市イベントでは、主催者が自主的に作った記念スタンプを「風景印」と称して来場者が預けた郵便(に貼られたイベント限定のフレーム切手)へ押印してしまい、イベント終了後に郵便局へ持ち込んだものの切手の汚染と見做され引き受けてもらえなかった、という残念な例などもあります。
しかし、かといって実際に郵趣をやっている人がまとめた風景印や特印のガイドは当時web上にはほとんど存在せず、あっても古いものばかりで、見た目の派手さ・可愛さに惹かれてやってきた最近の層のニーズにマッチしていませんでした。風景印ブログも数多くあるものの、基本的には画像を掲載することがメインで、それ以外のHow to的な情報は乏しかったと思います。
そういう状況で、新規の人たちにまとまった情報を伝えるために作ったのがこの記事の前の3本です(「風景印とは」「風景印の集め方」「小型印・特印・絵入りハト印」)。3本読めば絵入りの消印が一通り集められるように書きました。このページはその過程でサンプル用に作った郵便をまとめたものです。

名刺カード等に記念押印して消印を集める人は以前より増えたイメージがありますが、個人的には記念押印よりももっと郵便を出す人が増えてくれたら嬉しいです。郵便を出す人がいなくなり郵便というシステムが維持できなくなれば、このような消印も結局は消えてしまうと考えられるからです。
そのような漠然とした危機感もあり、ここ数年サンプル作成を兼ねてあれこれ郵便を出しまくりました。「絵が描けなくても、或いはマステやコラージュで飾れなくても、はたまた消しゴムはんこが彫れなくても、そこそこ見た目に楽しい郵便が送れる」という目標の元、ある程度「誰でもできる」レベルのものを探して作っています(というか、私自身がそういうものしか作れないという事情によります)。少しでも消印を楽しむヒントになれば嬉しいです。
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