千葉/君津大和田郵便局

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(確認前のデータ)
・富士山
・ミツバツツジ
・祭りの風景

(使用開始:平成13年7月22日)

君津市です。ミツバツツジは君津市の市花ですね。
「祭りの風景」とありますが、具体的にどこのお祭りでしょうか。
訪問したので質問してみました。


「これ、以前(郵趣家の方に)作っていただいた資料です」

ということで、フレームに入った資料を見せていただきました。わあ、ありがとうございます。(クリックで拡大)


これによると、中央に描かれているのは「人見神社の祭礼におけるの神馬奉納の儀『おめし』」だそうです。
人見神社は局から西に1kmほど行った山の上にあります。この行事は君津市の指定文化財になっていて、7月22日付近の週末に行われるそうです。使用開始日はその日に合わせてあるんですね。なるほど。
人見神社「神馬」 - 君津市公式ホームページ

ちなみに、日本郵趣出版の「風景スタンプ集」ではこの意匠をこんな風に記載しています。


古い版では「地元の祭」としか書かれていなかったのが新しい版では「吾妻神社の馬だし祭り」と書き換えられていますが、吾妻神社は君津市ではなく隣の富津市にある神社なので、これは誤りです(一般的に、局の存在する市町村外の風物は主題にならないので)。度々書いていますが風景スタンプ集の新しい版は根拠のない嘘が多いので、読む時は気をつけてください。

吾妻神社の馬だし祭りは、この7月1日に新しく作られた小久保局(富津市)の風景印に出てきます。
こちらは9月17日に行われるそうです。

・吾妻神社の馬だし祭り
・はかりめ(アナゴ)
・大貫海岸からの富士山

(使用開始:平成25年7月1日)

ありがとうございました。

大きな地図で見る

★追記(20180727)- - - - - - - - - - - - - -
今年、やっと現地でお祭りを見てきました。気づいたら記事書いてから5年も経ってましたよ。行動が遅いにもほどがある。
まずは地図から。人見神社は山の上にあって、社殿へのルートの入り口は北(青)と南(赤)の2箇所にあります。青は国道16号から分岐する坂道で、途中の駐車場まで車で入れる。赤は入り口に大鳥居があって、頂上までの道は階段(=徒歩)のみです。で、行事が行われるのは赤の大鳥居付近です。


こちらが会場。大鳥居までの短い階段を神馬が駆け上がります。朝9時集合で、実際に始まったのは9時20分近くでした。見学希望者は9時頃からぼちぼち階段の周辺でスタンバイしています。
行事の後には餅投げをして、その後すぐ神輿が出るので、そちらも道で待機中。大小2つありました。


ちなみに付近にはこんなものもありました。近江屋甚兵衛の墓。近江屋甚兵衛は君津本局の風景印に「海苔作りの功労者」として登場する地元の偉人です。国道沿いの君津市漁業資料館(今回は行ってないですが)にはそのへんの資料が展示されていたりもします。(数年前に行った時は記念スタンプもありました)


時間が来ました。お馬さん登場。顔などに一部色素の薄いところがあって独特な毛色なのですが、Twitterで馬好きの方に教わったところによると佐目毛(さめげ)というそうです(ありがとうございます)。休憩時間に近くで見ましたが、目が薄い青色でとても綺麗でした。人馴れしていておとなしかったです。
何度か階段の周りを行き来して予行演習。


さて本番です。青竹を担いだ男性集団が先に階段をのぼります。「おぼり」と呼ばれるもので、竹の途中には鯛が2尾、腹合わせで吊るされています。


それに続いて、お馬さんが階段をのぼります。それ行け!


あっという間に、


鳥居まで登りきりました。素晴らしい。


この後お馬さんはトラックに乗せられて北側の坂道から社殿へ向かい、その間に見学者は南側の階段から山を登ります。階段はそこそこ傾斜がきつく、急いで登ると息が上がります。我々がのろのろと進む横を、近所の中学生が運動部か何かのトレーニングで何度も上り下りしていました。元気だなあ。
頂上からの眺め。空気が澄んでいれば風景印通りに富士山が見えるそうですが、この時期は難しいかも。


しばらく待っていると、馬が到着しました。
拝殿に馬が入り、中をぐるっと回ってまた出てきます。うまく回れたらその年は豊作だそうです。
中に入って、


出て来ました。うまく回れたようです。
このお馬さんは近隣の行事関係では常連らしく、他の神社のお祭りにも出ている他、この人見神社のお祭りにも過去に何度も登場しているようです(検索すると画像が出て来ます)。
年齢は17歳ぐらいだと関係者らしき方が言っていました。ベテランですね。こういうお仕事は何歳ぐらいまでできるものなのだろうか。


この拝殿での行事が全部終わるのが10時半ぐらい。その後11時前にはまた皆大鳥居まで降りて行って餅投げをし、その後は夕方まで神輿渡御が続く、という流れでした。
こういう行事は何かきっかけがないとなかなか出会う機会がないのですが、私の場合は風景印がうまくその入り口になっている気がします。また時間が取れたら他のお祭りも見に行きたいです。またこのお馬さんにもどこかで会えるかもしれません。
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