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埼玉/加須樋遣川郵便局


(確認前のデータ)
・樋遣川古墳群とその出土品
・そこに生える木々の葉や実

(使用開始:平成7年10月3日)

加須市です。
樋遣川古墳群は元々7基あったそうですが、現在では御室塚、浅間塚、 稲荷塚の3つの円墳だけが残っています(中央の山3つがそれを表していると思われます)。右手前の標柱には「樋遣川古墳群御室塚」って書いてありますね。
…が、そこから意匠のような人物埴輪が出土した、という話が見つかりません。
この人物埴輪はどのようなものなのか、質問してみました。
………………………………………………………………

お返事です。
「樋遣川古墳群から埴輪片が出土したという話はあるのですが、具体的に風景印の絵が何を参考に描かれているかは不明です」

その後、加須市の文化財担当の方にも質問してみたのですが、やはりこのような完全な形での人物埴輪の出土はないそうです。樋遣川古墳群の出土品は市有文になっていますが、そこには人物埴輪は含まれていません(市史によれば出土したのは家形埴輪と円筒埴輪の破片だそうです)。他、市内の大越古墳からは人物埴輪の頭部や胴体(腰から下)が出土していますが、やはり意匠のように全体像を復元できるようなものではないと思います。
なので、「埴輪が出土した」というイメージ(と、もしかしたら断片的な出土品)で描かれてしまった非実在埴輪の可能性が。(えー)
にしても、何を見て描いたんだろう。気になります。

どこから出土したのかなかなか分からなかった埴輪もう1つ。栃木県壬生町の南犬飼局です。


・南犬飼地区の古墳から出土した埴輪
・特産のユウガオ
・日光連山の遠望

(使用開始:昭和63年8月10日)

これも探すのに時間がかかりました。壬生町の文化財リストには掲載されておらず、こんなに立派そうな埴輪なのに町のページにはさっぱり情報がありません。最終的には町内の遺跡をまとめた本を探して見つけました。
これは昭和4年5月に南犬飼の私有地から出土したもので、現在は寄贈されて東京国立博物館(東博)の所有になっています。名前は「盛装の男子」。出土地については現地でも一時混乱があったそうで、平成になってから改めて昔の新聞を調べた結果、現在「ナナシ塚古墳」と呼ばれる古墳から出土したことが分かったということです。

これ、今ちょうど東博の常設で展示されています。先日見てきました。↓こちら。平成館の埴輪コーナーにありました。


↑よく見ると、実物と風景印では髪型が違います(実物には美豆良(みずら)がついています)。元々は美豆良のない状態で出土したのですが、平成9〜11年に改めてナナシ塚古墳の調査を行った際、現在の地権者が保管していた埴輪片を見せてもらったら、なんとそれがこの埴輪の美豆良だった…という経緯があるそうです。
↓美豆良の内側に「ナナシ塚古墳」と出身地が書いてありましたw。髪があった方が華やかでいい感じです。


東博のページによると12/23までは展示しているようなので、ご興味ある方は年内に是非。
東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 形象埴輪の展開 作品リスト

東博には風景印ネタになった埴輪が色々あって、ポストカード化もされています。有名なのは踊る埴輪(吉岡局@埼玉)ですけど、他にも挂甲の武人(太田局)、盾持人(藪塚本町局)、腰かける巫女(大泉局)などなど。
今回は↓この盾持人は展示されていませんでしたが、武人と巫女は実物ありました。武人に至っては「トーハクのプリンス」とかいう謎のアオリまでついてた。考古展示室の入り口にどーんと立ってました。
これ全部群馬産なんですよね。そのうちポストカード持って押印しに行きたいです。


お返事ありがとうございました。
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- 2 Comments

ほたる  

> オーシャンブルーさん
こんにちは、お久しぶりです。コメントありがとうございます。遅くなってすみません。
農夫埴輪、風景印のアレにそっくりですね!すごいです。ありがとうございます、今度見に行ってみますね。
さきたま史跡の博物館には樋遣川古墳群の宮西塚出土遺物が展示されているそうなので、ひょっとして近くで埴輪も展示されていたか、或いは一緒の図録に埴輪も載っていたりして、それが風景印作製時の資料集めの過程で目に止まったんでしょうか。謎ですね…。

東博の埴輪展示、ほぼガラス無し&近くで見られて良かったです。もし年内に行かれるのでしたら、12/11までやってる櫟野寺の特別展もお勧めです。甲賀大久保局に櫟野寺の風景印があるので、物販のポストカードに記念押印、が可能です。お時間ありましたら。

最近は投稿が不規則ですみませんが、まだいくつか調べてるものがあるので、時々書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

2016/11/16 (Wed) 11:48 | EDIT | REPLY |   

オーシャンブルー  

ほたるさん、いつも拝見しております。

加須樋遣川局の謎の埴輪ですが、埼玉県立さきたま史跡の博物館にある『農夫埴輪』ではないかと思います。
http://www.kumagaya-bunkazai.jp/museum/jousetu/syutudo/kofun/kofun_34.htm

熊谷にある別府古墳群出土だそうですが、現在は前述の史蹟の博物館所蔵となっています。局の所在は加須、埴輪は熊谷の出土、博物館は行田にある訳で、何だかこんがらがってしまいますねぇ…。

あくまで憶測ですが、加須樋遣川局から博物館までの距離はそう遠くはありません。古墳→出土品→埴輪という連想で、史蹟の博物館の資料からこの農夫埴輪を拝借してしまったのかも知れません。それとも単純に何か他の出土品と取り違えてしまったのか?謎は深まります。

紹介されている国立博物館の特別展は是非観に行ってみたいです。
これからものんびりと更新して下さい。楽しみにしています。

2016/11/09 (Wed) 19:23 | EDIT | REPLY |   

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